糖尿病の症状と治療

糖尿病の食事療法その4

 

しかも、それまでの摂取カロリーから大幅にダウンさせると、体も慣れていないので、どうしても体がついていけず、だるくなるでしょう。このようなことから、食事療法を始めても、1週間くらいでやめてしまう方が多いのです。これでは糖尿病の治療にはなりませんよね。

 

 

治療を続けるためには、ダイエットと一緒で、自分の強い意志が大切ですが、それを見守る家族の存在や、協力も大切です。本人が食事療法を続けられるように、周囲の人も最大限に協力してあげる必要があります。最初の苦しい時期を乗り越えられて、体重の減少に繋がれば、だるさも空腹感もなくなり、本人も気分がよくなってくるでしょう。ですから、そこまでは周囲の協力もお願いしてみましょう。

 

 

食事の回数ですが、糖尿病を治療中の方も、やはり、1日3回の食事が望ましいです。回数を減らして、2食にするようなことはいけませんし、間食は避けなければなりません。どうしても間食をしてしまったら、次の食事は、その分、ご飯を減らしましょう。糖尿病の治療中であっても、水は自由に飲めますから、空腹感は水で紛らわします。

 

 

体重が減ってくる速度ですが、最初の1年間は、週に1キロくらい順調に落ちるでしょうが、その後は、落ち方も減ってきます。そして、最終的に標準体重に達したところで、維持するための食事に切り替えましょう。維持食事においては、仕事量や、生活、環境によって違いますので、病院で相談してみるとよいでしょう。