糖尿病の症状と治療

糖尿病の合併症その1

 

糖尿病は、初期の段階では特に自覚できるような症状も見られませんが、治療を受けずにどんどん経過してしまうと、やがて、いろいろな合併症が起こります。最悪なケースでは、そのために死亡する方もいらっしゃるようです。また、死亡にはいたらないにしろ、普通の生活ができなくなったり、社会活動ができなくなったりする方もいらっしゃいます。

 

 

ですから、糖尿病を甘く見ず、きちんと、治療を受けることが大事なのです。きちんと、治療をしていれば、悪化せずに、合併症も起こらないで済む方も多いですし、合併症が出たとしても、それが悪化せずに済みます。

 

 

糖尿病の中で、一番、恐ろしい合併症と言えば、糖尿病性昏睡です。高血糖の状態が続くと、昏睡状態に陥る場合がありますが、これは、1型糖尿病の方ですと、インスリンの量を急激に減らした際や、中止した際に起こります。

 

 

1型糖尿病の方は、インスリンが分泌されにくいので、インスリン治療を受けている方が多いですが、そのインスリンの量は、血糖値の変化などを見て、医師がそれぞれに合った量を指示しています。このインスリンの量を、自分で勝手に減らしたり、勝手な判断で、中止したり、そうなると、当然、血糖値が高くなります。

 

 

また、2型糖尿病の方では、病気が進行してしまい、インスリンが出なくなったり、インスリンの働きが悪くなったりした際に、糖尿病性昏睡が起こります。ある程度、普段から、体の中でインスリンの分泌があるのは、2型糖尿病の方の特徴です。